チュウレンジハバチの卵からバラを守る3ステップの対策とは?

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代表的なバラの害虫のひとつ「チュウレンジハバチ」。

やわらかいバラの茎に卵を産みつけ、孵(かえ)った幼虫が葉っぱを食い荒らすという厄介な害虫です。

本格的にバラ栽培に取り組み始めて日が浅く、実際にチュウレンジハバチの被害に遭遇するのは初めて。産卵の跡を目にすると、なんとも可愛そうな状態になっています。

幸い、幼虫はまだ孵っておらず、葉っぱへの被害はなかったんですが、放っておけばいずれ幼虫だらけになりますし、手を施すなら「気づいた今」が一番。

とはいえ、チュウレンジハバチ初心者にとっては「枝を切るしか方法がないのかな?」という疑問が浮かびました。

さっそく、フォロワーの方からアドバイスをいただくことが出来ました。

アドバイスをくださり、ありがとうございました!

いただいたアドバイスを参考にさらに調べてみると、

  • 幼虫が孵化しても外に出てこないようにセロテープで蓋をする
  • 産みつけられた卵を針などを使って潰す

の2通りの対策が主なものとして挙げられていました。

「セロテープで蓋をしても卵が茎の中に残ったまま」というのが気になったので、今回は後者の「針などを使って潰す」対策をとってみることにしました。

以下の3ステップの手順をたどります。

  1. チュウレンジハバチの産卵箇所を引っ掻いて卵を潰す
  2. 傷ついた茎を癒合剤で保護する
  3. 孵化した幼虫の見逃しを防ぐために防虫スプレーをかける

どのように対処していったのか、順番にお伝えしていきますね。

目次

チュウレンジハバチの卵からバラを守る3ステップ

チュウレンジハバチの産卵箇所を引っ掻いて卵を潰す

産卵跡を竹串で引っ掻く説明
産卵でついた筋に沿って竹串で引っ掻く

産卵直後であれば黒い筋だけがついているようですが、茎が裂けた状態になっていても孵化前のことがあります。卵がまだ残っているか、竹串を使ってなぞってみるとわかります。

表面だけでなく、少し竹串を刺す感じが良いのですが、動かしてみるとプチプチと卵が潰れる音がします。あまり心地よいものではありませんが、このプチプチがなくなるまで竹串を上下、または左右に動かすのがポイントです。

この時に「針」の使用をオススメする記事も見かけましたが、茎につく傷を最小限に抑えたかったので、竹の割り箸を加工したものを使いました。

竹の割り箸を加工して作った竹串
竹の割り箸を加工した竹串

加工の仕方は簡単で、箸の先を鉛筆削りで削って尖らせ、尖りすぎた分を少しカットすれば完成です。竹串の先が少し丸いほうがバラの茎に対するダメージが少ないと思います。

竹串で引っ掻いたあとにできる空洞
竹串で引っ掻くと空洞になっている

別の茎の写真ですが、産卵箇所を竹串で引っ掻いて卵を潰すと茎の中が空洞になります。本来このように内部が露出しているわけではありませんので、傷口の保護として癒合剤を塗りました。

傷ついた茎を癒合剤で保護する

枝にできた空洞を癒合剤で埋める
卵を潰したあと、傷口に癒合剤を塗っている

今回使用したものが「トップジンMペースト」という、普段樹木の剪定時に使用しているものです。傷口の保護とともに殺菌効果もあり、安心できますね。

チュウレンジハバチの被害を受けた枝は、そのあと順調に育つことは少ないようですが、今回は実験も兼ねて試してみました。

また、チュウレンジハバチの被害を受けたのが枝の先の方で、花後の切り戻しでカットしてしまえるのであれば、そのほうが対処しやすいかもしれません。

今回のものは、あくまで「枝を残したい」場合の対策のひとつとしてお考えください。

孵化した幼虫の見逃しを防ぐために防虫スプレーをかける

タイミングよく卵を潰せたならかなりの効果があると思いますが、中には見落として孵ってしまった幼虫が、どこかにひそんでいるかもしれません。そんな場合に備えて防虫スプレーをかけておきました。

いつもの赤「ベニカXネクストスプレー」です。

防虫スプレーと癒合剤
ベニカXネクストスプレーとトップジンMペースト

見逃しの幼虫がいた場合に備えてスプレーをかけておきましたが、チュウレンジハバチの成虫にも効果があるので、見かけたらシュッとかけるだけで良いそうです。

おまけ:ウィルキンソンの中身は虫除けのローズマリーエキス!

こちらはまだ効果を検証中なんですが、ローズマリーの抽出エキスが虫除けに使えるとのことで、以前、ローズマリーを剪定したついでに作ってみました。

アルコール抽出とは異なり、お湯につけておくだけなので作り方は簡単です。

【用意するもの】

  • 沸騰したお湯…500ml
  • ローズマリーの枝…適量

【作り方】

500mlのお湯を沸かし、火を止めてローズマリーの枝を入れる。2時間ほど放置して、抽出されたエキスをスプレーボトルに入れる。

この抽出液を自分にかけるのではなく、自分の周りにスプレーして、ローズマリーの匂いに包まれるようにしています。

自分にかけると、アルコールのようにすぐには蒸発しないので、ベタベタになってしまいます。たまにはテストでかけてみたりしていますが…。

まとめ

チュウレンジハバチの卵からバラを守る対策は

  • チュウレンジハバチの産卵箇所を引っ掻いて卵を潰す
  • 傷ついた茎を癒合剤で保護する
  • 孵化した幼虫の見逃しを防ぐために防虫スプレーをかける

の3ステップで万全に!

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