苗で購入したクリスマスローズが無事に開花し、種をつけることもできました。
そうなると「もっと増やしていろんな花を見たい!」と思うようになりますね。実はこのクリスマスローズ、「種から育てると親株と同じ花は咲かない」という性質があるんだそうです。
種をまくほどに違う花が見られると思うと、より一層楽しみが広がりますね!
クリスマスローズの種まきのチャンスは2回あります。
- 種を取ってすぐにまく「とりまき」(5~6月ごろ)
- 秋まき(9月下旬~10月中旬ごろ)
今回採取できた種が17粒あったので、2回に分けてどちらにも挑戦してみることにしました。

種を取ってすぐにまく「とりまき」に挑戦
種を採取してすぐにまくので、こぼれ種に近い感じですね。
種は秋にもまけるけど、「とりまきの方が良い」という意見は多いです。約半数の種はこの方法でまきました。

種まき用土には赤玉土を使います。
持っていた小玉が少し荒かったので、ふるいにかけて微粒相当にし、そこにもみ殻くん炭を混ぜてあります。
もみ殻くん炭は初めて使ってみたんですが、いろんな効果が期待できる素材ですね。
- 土壌改良効果(保水性・排水性・通気性アップ、酸性濃度の中和)
- 微生物の増殖
- 雑菌抑制
- 害虫の忌避効果
- 発芽後の根の成長促進
クリスマスローズの専用土にも、もみ殻くん炭が含まれているものが多いです。

写真で黒く見えるのはもみ殻くん炭です。クリスマスローズの種が表面に浮いているわけではありません。ときどき水を与えながら、日陰で管理していきます。
「秋まき」するには、種の保湿をしながら保存する
春に採取した種を保存しておき、9月下旬~10月中旬ごろにまく方法です。
種の保存の仕方
簡単に「封筒に入れて冷蔵庫で保存」と考えていたんですが、ネットで調べていてよく出てくるクリスマスローズの種の保存の仕方は以下のとおりです。
- 種の乾燥を防ぐ必要がある(パーライトかバーミキュラとともに袋に入れて保存)
- 種どうしが接触すると腐る危険がある
- 種の保存の際、殺菌処理をする必要がある(種の入った袋ごと1000倍に薄めたダコニールやベンレートに一晩浸す)
クリスマスローズの種をパーライトかバーミキュラとともに袋に入れ、殺菌剤に浸すとか面倒くさいねぇ。余計な出費になるし…。
一方で、「水分が抜けてシワが寄った種でも発芽する」という情報もあります。
この場合でも乾燥した種に水を含ませることは必要なので、あれこれ面倒くさい処理を省いた方法を採用することにしました。それは、「クリスマスローズの種をお茶パックに入れ、袋ごと赤玉土に埋める」というものです。

種の入ったお茶パックごと土の中に入れ、この上からまた赤玉土をかぶせます。種が乾燥しないように水を与えながら、秋まきの時期まで保存しておきます。
「冷蔵庫で保存」は逆効果
種の保存というと「封筒に入れて冷蔵庫」と思ってしまうのですが、ことクリスマスローズに関しては意味がないようです。というより、種が夏場の暑さを経験しないと発芽しないんだとか。
成長した株が「夏の暑さに弱い」というのはよく知られていることですが、クリスマスローズの種が発芽する流れとして高温(20-25℃)から低温(0-5℃)への変化が重要なカギを握っています。
「ツイッター」で最新情報発信中!
「クリスマスローズの成長の様子」や「役立つ園芸情報」を「ツイッター」で発信しています。
→ ツイッターはこちら
(ガーデニングライフが楽しくなる情報を発信しているので、ぜひ「フォロー」してください)