認識しないデジカメのSDカード｜すぐフォーマットはダメ！

普段どおりにデジカメのSDカードのデータを読み込もうとしたら、ガツーンとショックを受けました！

SDカードをフォーマット（初期化）すると、中に入っているデータが全て消えてなくなります。

ほんの数日前までちゃんと読み込めていたはずなのに、こうしたトラブルは突然襲ってきますね。

写真のデータは定期的にバックアップを取っていたので大丈夫だとは思いますが、何が入っていたか確認はしておきたい。

そもそも、どうしてこうなった？

思い当たることは以下のとおりです。

なんでも、SDカードが読み込みの途中で認識されなくなると、いきなり引っこ抜いたのと同じ状態になるんだとか。

まずはカードリーダーの不具合から、一つずつ取り組んでいくことにしました。

認識しないSDカードを「フォーマットしますか？」は一旦キャンセル

SDカードのフォーマット（初期化、リセット）は避けたい。

SDカードが認識できないと「フォーマットしますか？」のご案内が出ます。

ここで「はい」を選んでしまうと、中に入っているデータが全てなくなってしまいますので、ここでは一旦キャンセルを選択します。

ここでデータ（今回の場合は写真）をまっさらの状態にしてしまっては、元も子もありません。

調べてみると、破損したデータや消えてしまったデータでも専用のソフトを使えば修復できるようです。

今回は内蔵カードリーダーの不具合が発端になっていたので、まずはカードリーダーをちゃんと使えるようにするところから取り組み始めました。

SDカードを認識しないカードリーダーはどうなっている？

パソコンの周辺機器が不具合を起こした場合、いくつかの原因が考えられます。

パソコンに内蔵されているカードリーダーは、機器そのものを抜き差しして使うわけではありません。

パソコン本体のケースを開けるのも大変なので、ドライバーのチェックから始めてみることにしました。

ドライバを更新して最新の状態に

「デバイスマネージャー」の中から該当するデバイスを探し、「ドライバーの更新」を試してみました。

すでに最新のドライバーがインストールされていたので、ドライバーが古いせいではなかったようです。

カードリーダーの不安定な状態は変わらぬままでした。

デバイスをアンインストールする

「デバイスのアンインストール」といっても、本体から外してしまうわけではありません。

ドライバの更新と同じように「デバイスマネージャー」から操作し、すでにインストールされているドライバーを一旦削除します。再起動で新しいドライバーが自動的にインストールされるので、更新するよりも効果的なことがあります。

以下の手順です。

デバイスのアンインストールを試しても、SDカードを挿入すると「フォーマットしますか？」のご案内が…。

なかなか、一筋縄ではいかないようですね。

パソコン本体の放電を試してみる

何らかの要因により、余分な箇所に電荷が溜まっていることがあるそうです。

今回のケースに当てはまるかはわかりませんが、可能性があるものはやってみます。

作業終了後電源ケーブルを外し、電源ボタンを10秒以上押した後、半日以上放置します。

これで、余分な電荷が溜まっていたとしてもパソコン本体から抜けていくはずです。

結果どうなったか？

認識しないSDカードを挿入すると、例によって「フォーマットしますか？」のご案内が…。

「あれ？これって、カードリーダーじゃなくてSDカード自体の問題じゃない？」

ここに来てようやく視点を変えることができました。

さっそく別のSDカードを入れてみます。

「ちゃんと認識するじゃん！」

これまで問題のSDカードばかりにとらわれていたので、同じもので試し続けていましたが、カード自体がちゃんとしていれば、きちんと認識できるようになっていました。

認識しないのはSDカードの破損が原因だった！

ここで新たな問題発生。

一時的にカードリーダーに問題があったのは確かですが、どうやらその時にSDカードを破損してしまったようです。

データの読み込み最中に接続が切れ、SDカードがマウントされていない状態に陥ることが何度かありました。

この「接続が切れる」というのが問題で、システム操作で安全に取り出さないと、いきなりカードを引っこ抜いたのと同じ状態になるんだそうです。データの読み込み最中に取り外すことは、どの説明書にも「やっちゃダメ！」って書いてあることですよね。

そのせいでSDカードが破損してしまったなら、わからないこともないですね。

内蔵カードリーダーではなく、USB接続で試してみた

内蔵型カードリーダーの調子が悪く、途中で読み込めなくなることとがあったものの、「せっかくPC本体につけてあるから」という理由で同じカードリーダーを使い続けていました。

でも、USB接続のカードリーダーも持っていたんですよね。いちいちつなぐのが面倒くさいと思って敬遠しがちでしたけど、内蔵型カードリーダーよりも安定して読み込めていたような気がします。

「読み込み速度が問題なんじゃないか？」

そう考えるようになって、内蔵型カードリーダーの買い替えも検討したんですが、値段が高い！

対応するカードの種類は多くなくていいので、SDカードとせいぜいコンパクトフラッシュが読めればいい。

USB接続のものと比較すると、内蔵型カードリーダーは倍くらい高いんですよね。なんでこんなに高いんだろう？

というわけで、読み込み速度が速いUSB3.0のカードリーダーを購入してみました。

今更ながらですが、USB3.0はすごい！「もう終わったの？」って感じでした。なぜもっと早くに気が付かなかったのか。

「データ復元ソフト」を利用した破損ファイルの修復にも期待が高まります。

SDカードの復旧に「データ復元ソフト」を試してみる

破損したファイルをもとに戻すことができる「データ復元ソフト」があることをご存知ですか？

なんとなく聞いたことはあったけど、まさか自分がその世話になるなんて思ってもみませんでした。

一口に「データ復元ソフト」といっても、無料で使えるものと有料のものがあります。

とりあえず「SDカード　復元」で検索してみると、僕と同じように「デジカメのデータが消えた」っていう方が多かったですね。データが復旧していく様子を紹介する動画を見ると、ますます気になります。

効果があるかどうかわからないのに、いきなりお金をかけるのは抵抗があります。

試しに無料のソフトで、と思ったものの無料は無料。なかなか納得の行く結果を得ることができませんでした。

ぶつかった壁は以下の通り。

SDカードの中身が写真であることから、その時に撮ったものには代用がないというのがネックです。ここはなんとしても復元したい。有料であっても、再現性の高いソフトを探してみることにしました。

どちらのソフトも大きく宣伝されており、サイトの説明などはいい感じです。

EaseUS Data Recovery Wizard

データが破損したSDカードはマウントされず「フォーマットしますか？」のご案内が出るのは相変わらずですが、「EaseUS Data Recovery Wizard」を介してみると、このカードでもスキャン対象に挙がってきます。

早速スキャンしてみると、3,000以上のファイルが検出されました！

内蔵型カードリーダーを使った場合、少ないと数十で終わっていたのに…。

「やったー！」と喜び勇んでデータのリカバリーをしようとすると、製品購入ページにご案内されます。

「やはりトライアルでは無理か…」

「データが復旧できるなら」と購入も検討してみますが、なかなかお高いソフトです。

１ヶ月間ライセンス	１年間ライセンス	永久ライセンス
8,900円（税込9,790円） 契約自動更新・いつでも解約可能	11,900円（税込13,090円） 契約自動更新・いつでも解約可能	17,900円（税込19,690円）
１か月間でデータ復旧サービス＆無料のアップグレードを利用可能。	１年間でデータ復旧サービス＆無料のアップグレードを利用可能。	無料アップグレード対応：一度の出費で永久にソフトを利用可能で、新しいバージョンが配布される度無料でアップグレードできる。

データ復元ソフトがあれば安心ですが、とりあえず今必要なのはSDカード１枚だけ。そこまでお金を出す必要があるのか、というのは悩みどころです。

「Wondershare Recoverit Pro(Windows版)」

月額プラン	永続ライセンス	1年間プラン(5PCs)
1 PC 5,980 円(税込) ダウンロード版 ※自動更新タイプ	1 PC 12,900 円(税込) 10,980 円(税込) ダウンロード版 ※買い切りタイプ	5 PCs 34,900 円(税込) 14,940 円(税込) ダウンロード版 ※自動更新タイプ

こちらのソフトでも「ファイルの検出は無料、復元するのは有料」は同じです。

同じSDカードを使用しても、ファイルの検出数は異なっていました。

表示内容の詳細まではわかりませんが、「EaseUS Data Recovery Wizard」でざっくりと「ピクチャ」と扱われていたものがこちらでは細分化されていますね。永続ライセンス版の買い切りタイプでもずいぶんとお値打ちです。

今後の記事更新について

認識しないSDカードの復旧に向けて、以下のものを検証していこうと思っています。

• SDカードの不良セクタ修復

随時更新していきますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。