深海には未知の領域が数多く残されており、どんな世界が広がっているのか興味をそそりますね。
深海と聞いて思い浮かべるのは「深海魚」、「水圧が高い」、「目が飛び出る」などがありますが、実際に水深7000mまで潜ったとしたら、どれくらいの水圧がかかるのでしょうか?
この記事では「深海ってどんなところ?」「水深7000mの深海でかかる水圧はどれくらい?」「深海魚が水圧でつぶれないのはどうして?」についてまとめました。
深海ってどんなところ?
一般的に、水深200mより深い海を深海と呼びます。
人の目ではほとんど真っ暗闇で、水深約1000mを超えると太陽の光が一切届かない「暗黒の世界」となっています。
海洋全体の約95%が深海であるとされており、未知の領域が多いことから「地球最後のフロンティア」とも呼ばれています。
水深7000mの深海でかかる水圧はどれくらい?
地上では1気圧がかかっていますが、水中では約10m深くなるごとに水圧が1気圧ずつ増加します。
計算してみると、7000mの深海では約700気圧の圧力がかかることになりますね。
1気圧は、小指の爪1㎡(1cm×1cm)に1kgの重りが置かれているくらいの力なので、水深7000メートルの深海では、小指の先に軽自動車1台(約700kg)が乗っているくらいの力がかかることになります。
深海魚が水圧でつぶれないのはどうして?
大きな圧力が加わっても深海魚が生きていけるのは、海水と体内の圧力が同じになっているからです。
実は、圧力の影響を大きく受けるのは気体(空気)で、深海魚の中にはアンコウなどのように、そもそも浮き袋を持たない種類の魚が存在しますし、気圧による膨らみの変化が小さい、油で浮き袋を満たすシーラカンスなどもいます。
ダイオウグソクムシなどの深海生物は水圧から体を守るため、硬い甲羅で覆われています。
このようにして高い水圧に耐えられる体の構造を持つため、深海魚や深海生物は水圧につぶされずに生きていけるのです。
まとめ
- 深海とは水深200mより深い海のこと
- 深海には未知の領域が多く「地球最後のフロンティア」と呼ばれている
- 水深7000メートルの深海では小指の先に軽自動車1台(約700kg)が乗るほどの力がかかる
- 深海魚が水圧でつぶされないのは海水と体内の圧力が同じになっているから

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